Open Vol.23 優勝者 志乃選手 デッキ解説&インタビュー
2016.11.0410月22日に行われたJCG Open vol.23。
本大会の優勝者は志乃選手でした。おめでとうございます!
志乃選手が使用した2つのデッキは「疾走ビショップ」と「テンポエルフ」でした。
デッキ1 疾走ビショップ
ダークネス・エボルヴの新カード《詠唱:獣姫の呼び声》と《天空の守護者・ガルラ》を採用した疾走デッキ。ダークネス・エボルヴ実装前よりも格段に勝利までの速度が上がっており、今では環境を代表するデッキの1つとなっています。
アミュレットのカウントダウンを軸に戦うデッキであり、《気高き教理》などのカウントを早めるカードと合わせることで一気に大量展開を狙うといったテクニカルな面も存在します。
デッキ2 テンポエルフ
ダークネス・エボルヴ実装により大幅な強化を受けたデッキです。《フェアリー》を場に多く展開してから《エルフナイト・シンシア》による攻撃力アップで大ダメージを狙っていきます。プレイ感は、選択肢の増えたロイヤルと言えるかもしれません。
《エルフの少女・リザ》を使うことで苦手な《エンジェルバレッジ》などによる全体ダメージを無効にすることができるようになり、さらに隙のないデッキとなりました。
志乃選手へのインタビュー
今大会で使用したデッキの選択理由を教えてください。
ビショップは私がゲームを始めたときに初めてしっかりとデッキを組んで戦っていたデッキなので思い入れがありました。また、疾走を持つフォロワーのおかげで攻防ともに臨機応変に対応できたり、相手の不意をつくことができるので選択しました。
エルフを選択した理由は、カードの使い方でどのデッキにも勝つことのできる対応力がるあるのと、いろいろなデッキを回してみて自分が使いやすいと思ったからです。
ビショップの中でも疾走ビショップ、テンポエルフにした理由を教えてください。
ビショップの中で疾走を選んだ理由は、盤面をコントロールしながら攻めるデッキが好きだからです。エイラ型も流行っていますがどうしても受け身になってしまいがちなので、疾走持ちのフォロワーを出してリーダーを殴って勝つデッキのほうが自分に合っていました。
エルフを冥府ではなくテンポにしたのは、ビショップ同様コントロールしながらもリーダーを殴っていけるデッキが使いやすかったからです。
デッキのキーカード、工夫した点を教えてください。
ビショップは《テミスの審判》です。アミュレットから出てくる疾走持ちのフォロワーは打点がそこまで高くないので、後半になって大きいフォロワーを並べられてしまうと盤面をひっくり返すことが難しくなってしまうため、盤面を1枚でリセットすることのできる《テミスの審判》は重宝しました。また、アミュレットのカウントダウンが残り1の状態で《テミスの審判》を発動して次の自分のターンにフォロワーが出てくるという流れも強いと思います。カウントダウンが2以上での《テミスの審判》次のターン《天空の守護者・ガルラ》の流れも好きです。
ビショップのデッキ全体としては、除去カードを多く積みました。疾走型のビショップは相手に大きいフォロワーを出されると、処理するのにこちらのカードを多く使ってしまう場合が多いので1:1交換ができるように考えて採用しました。特にエルフの《エンシェントエルフ》や《クリスタリアプリンセス・ティア》から出てくる《クリスタリア・イヴ》を想定していました。
エルフは《エルフの少女・リザ》です。このカードのおかげで最近のデッキでは多く採用されている《エンジェルバレッジ》を防ぐことができます。またウィッチに対してもこのカードを出すことにより《ウインドブラスト》などの打ちどころがなくなり、有利に立ち振る舞うことができます。相手が疾走持ちのフォロワーや除去系のカードがない場合に盤面を処理するために進化権を1つ消費させることができるのも強い点だと思います。
エルフデッキ全体としては、ビショップと同様、ミラーマッチや大きいフォロワーに対する対処のために《死の舞踏》などの除去カードを採用しました。
相手のフォロワー1体を破壊する。相手のリーダーに2ダメージ。
大会に向けての調整はどのようなものでしたか?
回しているうちに使い方や、入れる・増やすべきカードと抜く・減らすべきカードもわかるのでひたすらランクマッチを回していました。
今大会で印象に残っている場面を教えてください。
相手の場に6/7のステータスを持つ《エンシェントエルフ》がいて、デッキトップで除去カードを引けないと負けてしまうという場面で《死の舞踏》を引けたときが印象に残っています。除去カードを増やしておいてよかったなと思いました。
今回の大会で反省点はありましたか?
エルフはまずプレイングミスが多くありました。エルフは今まで使っておらず、数日前にデッキを組んだばかりでしたので、自分のターンが終了したあとに最善手に気付くことも多々ありました。
構築について、エルフにドローソースが必要だなと感じました。自分のフェアリーの使い方が悪かったというのもあるとは思いますが、ゲームが終盤になってくると手札が枯渇してきて何もできずに負けてしまう試合も多かったです。なので《新たなる運命》や《翅の輝き》を採用してもよかったかなと思いました。
カードを1枚引く。先に2枚以上プレイしていたら2枚引く。
ビショップでは、自分の場にカウントダウンが残り2のアミュレットがあるとすぐに《気高き教理》を使いたくなるのですが、中盤以降押されている場面で欲しいと感じることも多々あったのでそれを見越して残しておくプレイングも必要かなと思いました。
今後の目標を教えてください。
まだAランクなので、1日でも早くMasterランクに上がりたいです!
最後に
環境が固まってきたところで開催された今回の大会、使われているデッキ、リーダーが予測できるようになってきました。使用頻度の高いカードやデッキに対して除去や対処をしっかりと考えていた志乃選手が見事勝ち上がりました!
同日開催のRAGE予選の方でもエルフやビショップを使っていた方が多かったように思えます。現環境下での強力なデッキが顕著になってきましたが、この状況が続くのか非常に楽しみです。
志乃選手ありがとうございました!