Open Vol.12 優勝者 kou@RGJ選手 デッキ解説&インタビュー

2016.10.03

今年も残すところ111日と、何かを感じさせる節目となったJCG Open vol. 12。本大会の優勝はkou@RGJ選手でした!RGJというチームに所属している選手です。

kou@RGJ選手が使用した2つのデッキは、高PPカードを多く含んだ「ロイヤル」と「冥府エルフ」でした。

デッキ1 ロイヤル

kou@RGJ選手が使用したロイヤルでは、PP6のカードが過去最大数の12枚採用されています。また、《ホワイトジェネラル》を1枚採用するといった、独特な調整も見られました。

 

デッキ2 冥府エルフ

冥府エルフでは、vol.11優勝者Ryu0814選手も使用していた《ベルエンジェル》が2枚採用されていました。《収穫祭》がナーフ(弱体化)された影響で、ドローソース(ドローを目的としたカード)を多く採用する必要があったためだと考えられます。

 

 

 kou@RGJ選手へのインタビュー

今回使用したデッキとその理由を教えてください。

エルフはどのリーダーでもうまくいけば勝てるポテンシャルがあったので採用しました。

ロイヤルは序盤の安定性がとても高いので、この2リーダーなら勝ち上がれると思って採用しました。

 

デッキ構成で特に工夫した点は?

エルフは同型が多くいると予想されたので、安定させるために《収穫祭》を一枚入れました。

ロイヤルはエルフで勝てない超越ウィッチが流行っていたので、場に並べられる《オースレスナイト》を採用しました。またドラゴンも多いと予想したので、《ツバキ》も3枚採用しました。

 

ファンファーレでナイト1体を出すオースレスナイトと
潜伏付き、ファンファーレで攻撃力5以上の相手のフォロワー1体を破壊するツバキ。

 

あとは《フロントガードジェネラル》などバウンス(相手が場に展開したフォロワーなどを手札や山札に戻す効果)に弱いフォロワーを採用せず、《アルビダの号令》を採用しました。

《パイレーツ》1体と《ヴァイキング》1体を出すスペル。

 

本大会に向けた調整方法を教えてください。

知り合いとルームマッチで対戦しました。ウィッチやドラゴン、エルフに対してプレイを深め、採用カードを調整しました。

 

自身の想定通りだったこと、また逆に想定外だったことは?

やはりエルフは予想したとおり多かったので、ロイヤルで対処できました。

想定外だったのは、ウィッチ対策をしたのに一度も対戦しなかったことでしょうか。もっとエントリーしていると予想していました。

 

今回の大会で印象に残った試合はありますか?

やはり決勝戦ですね。最終戦で私がエルフで相手が自分と同じような型のロイヤルだったので敗北を覚悟したのですが、運よく《根源への回帰》などでしのいで《冥府への道》で勝てたのがとても印象に残っています。

 

優勝できた一番の勝因は何でしょうか?

やはり安定性のあるデッキを使っていったことが一番の勝因だと思います。

 

デッキ構築には改善の余地がありますか?

冥府エルフはメタによって幅広く対応できるデッキです。アグロデッキが流行れば《メタルエルフメイジ》を増やすなど、流行に合わせた改善の余地は十分あると思います。

ロイヤルはもう少し6コストのカードを削って、2コストや4コストに割り振り安定性をもっと高めてもいいかもしれません。

 

今後の目標を教えてください。

私は今RGJというアマチュアシャドウバースチームで活動しています。もっと色々な方にRGJのことを知っていただけるように、今後の大会など参加していく予定です。

RGJを日本一有名なチームにしていきたいと考えています!

 

最後に

8月の大会では《フロントガードジェネラル》《ルシフェル》を採用するといった、試合後半を重視したロイヤルが多い傾向にありましたが、最近ではロイヤルの強みでもある序盤と中盤をより強化したデッキが多く見られるようになりました。kou@RGJ選手のデッキもその1つです。

冥府エルフで採用した《ベルエンジェル》は守護も持っているので、冥府エルフが苦手とする疾走ドラゴンやアグロネクロマンサーの攻撃を防いでくれるという面でも優秀です。安定を目指すkou@RGJ選手の特徴を表したカード採用と言えそうです。

kou@RGJ選手、ありがとうございました!