Open 2nd Season vol.50 通常大会 優勝者 ますた選手 デッキ解説&インタビュー

2019.04.15

6月30日に行われたJCG Open 2nd Season vol.50 通常大会A。
本大会で見事勝利したのはますた選手でした。おめでとうございます!ますた選手が使用した2つのデッキは「ニュートラルロイヤル」と「ランプドラゴン」でした。

デッキ1 ニュートラルロイヤル

ワンダーランドドリームズで追加されたニュートラルのカードを中心に組まれたデッキ。軽いコストのフォロワーが多く、早めに相手の体力を削って勝利を目指す攻撃的なデッキです。盤面にフォロワーを並べたあと、《不思議の探求者・アリス》《歌劇姫・フェリア》で強化していきます。軽いコストが多いデッキ特有の手札切れは《兎耳の従者》《覇食帝・カイザ》によって補っています。中盤以降は《レヴィオンセイバー・アルベール》《アルビダの号令》など疾走持ちのフォロワーによって押し切ることが可能です。

 

デッキ2 ランプドラゴン

相手よりも早く高コストのフォロワーを出して勝利を狙っていくデッキです。PPを加速させながら相手よりも優位な状態で戦うことができるのが特徴で、全体除去カードを多く採用することで不利な盤面をリセットし続けることができます。新たに追加された《魔海の女王》の採用により、10PPの時点で強固な盤面を築くことが可能になっています。《灼熱の嵐》《サラマンダーブレス》によって相手の盤面を処理することができるのでPP加速が引けない場合も、無理なく高コストフォロワーまで繋げることができます。

 

プロフィール

カードゲーム歴

カードゲーム歴はあまり覚えてないですが、5年間は遊戯王をプレイしていました。遊戯王は参加者120人非公認大会で2回優勝したことがあります。Shadowverseは去年の8月ごろ始めました。

 

ますた選手へのインタビュー

今大会で使用したデッキの選択理由、キーカードなどを教えてください。

まずロイヤルは、《不思議の探求者・アリス》《トランプナイト召集》《赤ずきん・メイジー》の登場により、単純に強いデッキになったと思い選択しました。他のデッキと比べて、《シンデレラ》が入っていないのが特徴です。3コストに《兎耳の従者》《ゴブリンリーダー》《覇食帝・カイザ》と他に採用したいカードが多かったため採用しませんでした。

ファンファーレ 「自分の場のニュートラル・カードの枚数」と同じだけカードを引く。

また、《プリンセスキス》も弱くはないのですが、フォロワーがニュートラルではなくなるという点で《シンデレラ》とともに不採用にしました。私はこのデッキは序盤でフォロワーを展開して《不思議の探求者・アリス》《歌劇姫・フェリア》で強化する動きが強いと思っているので、できるだけニュートラルに寄せています。初手の手札交換は、先攻であれば《ゴブリン》、2コストフォロワー、《ゴブリンリーダー》をキープします。後攻は2コストフォロワーと《火遁の術》はキープします。また、先攻後攻ともに2コストフォロワーがある場合は《不思議の探求者・アリス》もキープします。3ターン目までにできるだけ盤面を維持して4ターン目や5ターン目で《不思議の探求者・アリス》《歌劇姫・フェリア》で全体を強化したり、《赤ずきん・メイジー》《ゴブリンブレイカー・ティナ》で盤面を制圧してそのまま押し切ることを目標に動きます。

進化時 自分の場にニュートラル・フォロワーがいるなら、相手のフォロワー1体を破壊する。

プレイの最大のコツは、全体除去への警戒です。このデッキは除去も乏しく逆転も難しいデッキなので、《サラマンダーブレス》《エンシェントレオスピリット》などの被害を最小限に留めていくことが重要です。序盤での除去の打ちどころや出すフォロワーの順番を相手のクラスによって慎重に変えていくのが大事です。特に後攻1ターン目の《ゴブリン》は出さない方がいい場合もあったりします。これは5ターン目以降に《不思議の探求者・アリス》《歌劇姫・フェリア》とセットで強化することが目的です。
ドラゴンの採用理由は2番目に強そうというのが1番の理由でした。(笑)実際、《ブレイジングブレス》《サラマンダーブレス》をフル搭載でニュートラル軸のデッキに強く、大活躍でした。また10コストの疾走持ちフォロワー、《魔海の女王》《ウロボロス》の採用でコントロールデッキ相手にも戦えるようにしました。

ファンファーレ 手札のニュートラル・カード(《魔海の女王》を除く)1枚と、ニュートラルでないカード1枚のコストを0にする。
その後、それら以外の手札をすべて捨てる。

ドラゴンは、基本はPPブーストをするカードを探しに行きます。後攻で、相手がニュートラル系の攻めてくるデッキなら《サラマンダーブレス》《ブレイジングブレス》はキープします。キーカードは《魔海の女王》です。あまり活躍はしなかったのですが、《魔海の女王》《ゼウス》《ジェネシスドラゴン》《ゼウス》《竜の闘気》みたいな動きが強いです。

 

大会で印象に残った場面を教えてください。

決勝戦の自分の引きが2連続で強すぎてそれがとても印象に残ってます。(笑)

これが1戦目のロイヤルです。ここで《天弓の天使・リリエル》進化で盤面を返した上で《兎耳の従者》で3枚引くことができて最強でした。

2戦目、ドラゴンです。PPの差が2倍になりました。(笑)最初《風の軍神・グリームニル》をプレイしようかなとも思ったのですが、相手のデッキレシピに確定除去カードが入ってなかったので、6ターン目にはどうやっても処理できないと考え《バハムート》を出しました。結果、そのまま次のターンに《風の軍神・グリームニル》《バハムート》進化で勝利しました。

 

大会での反省点を教えてください。

プレイミスはほとんどなかったと思います。構築はドラゴンの《魔海の女王》が課題です。《ゼウス》《ジェネシスドラゴン》が2枚ずつだとかなり決まりにくいですし、かといって詰みすぎると動けなくなる可能性が高まります。今の時点では《ゼウス》がかなり強く感じたので、《ゼウス》を増やし、《魔海の女王》は減らしてもいいかなと思いました。ドラゴンの高コスト帯の構成は改良の余地はかなりあると思います。ロイヤルに関しては満足の行くできでした。

 

大会に向けてどのような調整をしましたか?また、1日のプレイ時間はどのくらいでしょうか?

ランクマッチやルームマッチで練習していました。流行デッキが何かを考えてそれに対して構築を考えました。プレイ時間は実を言うと最近あまりプレイしていないので1、2時間程度です。多いときはもっとプレイしていて、平均すると2時間程度だと思います。

 

今後の目標を教えてください。

またJCGで優勝したいです!!!

 

最後に

ワンダーランドドリームズ発売後、初の通常大会!今までになかったニュートラルのカードを中心に組んだデッキや既存のデッキを強化したものが多く見られました。環境が変わった直後は見かけないデッキも多いので、1位だけではなく他の人のデッキをチェックしてみるのも面白いかもしれません!

 

ますた選手、ありがとうございました!

 

※大会開催当時のインタビューであり、現在はカード能力が変更されていることがあります。