Open 2nd Season vol.41 通常大会 優勝者 こっとん/DiCE選手 デッキ解説&インタビュー

2017.08.24

6月10日に行われたJCG Open 2nd Season vol.41 通常大会A。
本大会で見事勝利したのはこっとん/DiCE選手でした。おめでとうございます!こっとん/DiCE選手が使用した2つのデッキは「ミッドレンジネクロ」と「ランプドラゴン」でした。

デッキ1 ミッドレンジネクロ

序盤は積極的にフォロワーでダメージを稼ぎ、中盤以降はスペルを駆使して相手にダメージを叩き込みます。特に《ケルベロス》《ファントムハウル》の組み合わせは、早ければ6ターン目に10点を超えるダメージを与えることができ、このデッキの代表的な勝ち手段となっています。相手がこちらのフォロワーを倒さなければいけないという状況を逆手に取る《シャドウリーパー》の採用がよく見られます。バランス調整により《骨の貴公子》のコストが上がったため、以前の3枚採用から枚数を減らす姿も見られます。また神々の騒嵐で登場したネクロマンサーの《魔将軍・ヘクター》は出すことで勝負を決める程の力があるカードでほとんどのデッキに採用されています

 

デッキ2 ランプドラゴン

相手よりも早く高コストのフォロワーを出して勝利を狙っていくデッキです。PPを加速させながら相手よりも優位な状態で戦うことができるのが特徴で、全体除去カードを多く採用することで不利な盤面をリセットし続けることができます。《イスラーフィール》の登場により現環境に多い、横にフォロワーを並べるデッキに対しても対処しやすくなりました。《水竜神の巫女》など、神々の騒嵐で登場したカードには回復効果を持つものも多く存在し、以前のランプドラゴンよりも自身の体力を高い状態に維持しやすくなりました。また、このデッキにはイージスビショップとの対戦を見据えた《連なる咆哮》の採用が見えます。

 

プロフィール

カードゲーム歴

カードゲーム歴は10年です。小学生の頃にデュエルマスターズをプレイし始めて、1年ほどで遊戯王をプレイするようになりました。去年までは遊戯王をそのまま続けていて、ShadowverseのPC版リリースと共にShadowverseを始めました。

所属チームDiCEについて教えてください。

今回、DiCEからのJCG優勝者は4人目となり、今勢いのあるチームです。今後のJCGや夏のRAGEでさらに実績を残せるチームだと思っています。チーム名自体には特に意味はありませんが、アルファベット3文字のチームが多数存在していて、その中に埋もれたくないので4文字の言葉にしました。

 

こっとん/DiCE選手へのインタビュー

今大会で使用したデッキの選択理由、キーカードなどを教えてください。

この環境でのBO3はずっとドラゴン、ネクロマンサーの組み合わせを使用してきました。カードのバランス調整があり、ヴァンパイアやビショップを使ってみた時もありましたが、どれも納得はいきませんでした。練習を通して、バランス調整後もドラゴン、ネクロマンサーの強さは健在であると確信し、この2つのデッキを持ち込みました。

ネクロマンサーの構築には自信が持てず、チームメイトのダルクさんから構築をもらいました。《ボーンキマイラ》《闇の従者》などのラストワードでフォロワーを出すカードを多めに採用することで、相手の盤面除去に対して強い盤面を展開することができました。《ウルズ》はラストワードを持つ自分のフォロワーに打つ動きはもちろん、相手の進化後フォロワーを進化前に戻したりなど、様々な場面で活躍しました。最初の手札交換は《シャドウリーパー》を活かすことを最優先に考えて交換していました。中盤以降はラストワード持ちのフォロワーを並べて《魔将軍・ヘクター》を出した際に相手の体力を大きく削れるような盤面を維持し続けることを意識しました。

ファンファーレ 場が上限枚数になるまで「ネクロマンス 3;《ゾンビ》1体を出す」をくり返す。
その後、ターン終了まで、自分の他のフォロワーすべては+2/+0されて、突進 を持つ。

ドラゴンは、対ビショップ戦が苦手なので《連なる咆哮》を採用しました。また、ネクロマンサーの盤面展開に対して有利をとるために《サハクィエル》《イスラーフィール》を採用しました。《ケイオスドラゴン・アジルス》の枠は、直前まで《ウロボロス》と迷っていましたが、《連なる咆哮》《バハムート》のコストを下げる動きが好きなので《ケイオスドラゴン・アジルス》を採用しました。

ファンファーレ 手札のカード1枚のコストを-2する。

低コストのカードが少ないので、初手の手札交換はPP増加を加速することのできる《竜の託宣》《ドラゴンナイト・アイラ》を全力で探しにいきました。

 

大会で印象に残った場面を教えてください。

1番印象に残ったのは、決勝トーナメント2回戦のBunpei/M9B9さんとの1戦目の自分の手札です。

質量保存の法則を 《シャドウリーパー》を複数枚出すことによって、崩壊させてしまい、今日は勝てる日だと思いました。

 

大会での反省点を教えてください。

構築に関して、《ケイオスドラゴン・アジルス》の採用以外は納得しています。緊張もあり、盤面をロックして負けてしまった試合がありました。フォロワー同士のトレードなど、その場で冷静な判断ができずにミスしたことが多くありました。今後、たくさんの対戦を通してこういったミスを無くしていきたいと思います。

 

大会に向けてどのような調整をしましたか?また、1日のプレイ時間はどのくらいでしょうか?

前日の深夜に開かれていた突発大会に参加したり、BO3の練習をしていました。プレイ時間は日によってかなり変わりますが、平均すると2、3時間程度です。

 

今後の目標を教えてください。

全クラスマスターを目指しつつ、2度目のJCG優勝やRAGEなどの大型大会で結果を残すことを目標にします!

 

最後に

普段よく見かけるランプドラゴンに自身の苦手なデッキへの対抗策として《連なる咆哮》《ケイオスドラゴン・アジルス》の採用など見てとれます。Twitterなどでデッキ構築が流れることも多く、まったく同じデッキの使用の方が多いですが、このように工夫して構築をいじるのも面白いのではないのでしょうか。その結果で反省する場合もあるとは思いますが、新たな発見ができるといいですね!

 

こっとん/DiCE選手、ありがとうございました!