JCG Shadowverse Open Vol.5 優勝者 airplayer選手 デッキ公開&インタビュー

2016.08.21

参加登録者数400名以上の中から、抽選で243名が参加した今大会の優勝者は、airplayer選手に決まりました!

airplayer選手が使用したデッキは、バトル序盤から中盤まで圧倒的な強さを持つロイヤルと、相手リーダーの体力を減らすことが得意なネクロマンサーでした。

デッキ1 ミッドレンジロイヤル

 

デッキ内容は、バトル序盤から中盤まで圧倒的な強さを持つミッドレンジロイヤル。vol.2の優勝者いけひろ選手とVol.4の優勝者ちきん肌選手も使用していたデッキです。

airplayer選手のロイヤルは、いけひろ選手ちきん肌選手よりも、バトル序盤と中盤を意識した調整だと考えられます。

 

  いけひろ選手 ちきん肌選手 airplayer選手
《フロントガードジェネラル》 3 2 0
《ツバキ》 0 1 2
《風神》 0 0 1

 

airplayer選手のロイヤルでは、《ツバキ》が2枚採用されています。《ツバキ》はファンファーレで攻撃力5以上の相手フォロワーを破壊することができる優秀なフォロワーです。ちきん肌選手も1枚採用していました。

《ツバキ》を多く採用することで、ドラゴンとビショップのようなコントロールデッキに対して有利が取れます。以前の環境で高性能だった冥府エルフの弱体化により、それまで冥府エルフに不利だったコントロール系のデッキが流行ることを想定した調整だと思われます。

 

そして、いけひろ選手ちきん肌選手どちらも採用していなかった《風神》を1枚採用しています。《海底都市王・乙姫》や《フローラルフェンサー》などで、フォロワーを多く場に出すことが得意なロイヤルと、ファンファーレで場にいる自分のフォロワーすべてを+1/+0する《風神》の相性はとてもいいです。同じような効果を持った《セージコマンダー》よりもPPが1少ないため、5ターン目からコンボを決められるのが強力です。

また、いけひろ選手ちきん肌選手《フロントガードジェネラル》を2枚以上採用していましたが、airplayer選手は1枚も採用していませんでした。《フロントガードジェネラル》は強力なフォロワーですが、PPが7必要なため、ロイヤルには少し重い印象を受けます。《フロントガードジェネラル》を採用せず、《風神》《勇猛たる騎士》を採用することにで、ロイヤルの強みである序盤から中盤を、より強化した調整だと考えられます。

デッキ2 アグロネクロマンサー

デッキ内容は、相手リーダーの体力を減らすことが得意なアグロネクロマンサー。vol.3優勝者の絢瀬絵里選手も使用していたデッキですが、それとは違った印象を受けました。

airplayer選手のアグロネクロマンサーでは、《ベルエンジェル》《スカルウィドウ》がそれぞれ3枚ずつ採用されており、《ソウルコンバージョン》が1枚となっています。《ベルエンジェル》《スカルウィドウ》ラストワードでカードを1枚引くことができるフォロワーなので相手が攻撃を躊躇うこともあります。また、《ケルベロス》のファンファーレで手札に加わる、自分のフォロワーを+2/+0する《ココ》は、自分のフォロワーが場にいないと使用できないスペルなので、《ソウルコンバージョン》と違いフォロワーが場に残る《ベルエンジェル》《スカルウィドウ》を多く採用したのではないかと考えられます。

 

さらに、《カースドソルジャー》を3枚採用しています。これにより、バトル終盤になっても相手リーダーの体力を削りやすくなっています。《カースドソルジャー》は、ネクロマンス4で相手のリーダーに4ダメージ与える効果を持ち、5/4のフォロワーなので、場に出した後も相手リーダーにダメージを与えるチャンスがある優秀なフォロワーです。守護を持つフォロワーが多いビショップや、フォロワーの攻撃で相手リーダーにダメージを与えにくいエルフなどには有利になります。

vol.3の優勝者、絢瀬絵里選手のアグロネクロマンサーは、バトル序盤からテンポを重視する印象でしたが、airplayer選手はバトル終盤に繋げ、相手リーダーに直接ダメージを与えての勝利を重視している印象を受けました。

まとめ

アップデート後初の大会になりました。結果を見ると、バトル序盤から中盤にかけて有利となるデッキが強いのか? と思えます。これまでのJCG大会優勝者の多くが使ってきたエルフが今後どうなっていくのか、今までエルフに不利だったデッキがどうなっていくのか注目です。

 

airplayer選手へのインタビュー

ロイヤルとネクロマンサーを選んだ理由

JCGのようなオンライン大会に参加するのは初めてのことで、勝ち抜くためにまずミスや事故を抑えようと思い、動きがシンプルで明確な勝ちパターンを有するデッキを選択しました。
また、どちらかというとネクロマンサーは相手リーダーの体力より、場の有利を狙うコントロール寄りのものが主流になってきていたので、相手リーダーの体力を積極的に削るアグロに寄せることで、判断ミスを誘えるかな? という狙いもありました。

リーダーごとのキーカードについて

ネクロマンサーは《ファントムハウル》《ケルベロス》ロイヤルは《海底都市王・乙姫》《セージコマンダー》です。

勝ちパターンのパーツを引けるか引けないかでかなり勝負が分かれるので、これらのキーカードは非常に重要です。

また、バトル中盤から終盤で、ダメージの取り合いを大幅に有利にしてくれる《アルビダの号令》にはとても助けられました。

大会で印象に残った試合

決勝トーナメント準決勝のharさんとの試合です。自分はロイヤル、相手はエルフを使用していました。
ライフを残り5まで追い込んだところで《根源への回帰》から展開され、相手の場には《収穫祭》が2つと体力1、攻撃力1が3体並んでいて場が埋まっている状態でした。
ここで自分の手札に《ツバキ》《セージコマンダー》があったので、相手から攻撃や対象を指定されない潜伏持ちの《ツバキ》のみを出してターンエンドし、次のターンで相手が場のカードを手札に戻すバウンス系のカードを持っていなければ《セージコマンダー》で打点を上げてトドメを刺せたのですが、それに気付かずフォロワーを全力展開してしまい、結果その試合は《冥府への道》を起動されて負けてしまいました。
幸い、今大会は他に大きなミスが無かったので、この試合は凄く印象に残りました。

今大会に向けた調整方法

ランクマッチを回しているとドラゴンの使用率増加を感じたので、フォロワーを場に多くに並べて先手を取りそのまま勝ち切れるようにすることを意識しました。

優勝できた一番の勝因

引きに凄く恵まれていました。
特にアグロネクロマンサーでは1コスト、2コスト、3コストのように順番通りに展開して5ターン目で《ケルベロス》、6ターン目で《ファントムハウル》ココ》《ミミ》でフィニッシュを何度も決めることが出来て気持ちよかったです。

今大会での反省点

やはり先述のharさんとの試合ですね、勝ちまでのルートをちゃんと見極められるようにしたいです。

今後の目標

新パックが出たらオリジナルのデッキで入賞したいなと考えています。

今から来月のアップデートが待ちきれません!

 

airplayer選手ありがとうございました!