Open 2nd Season vol.20 通常大会 優勝者 あらくん選手 デッキ解説&インタビュー
2017.06.144月08日に行われたJCG Open 2nd Season vol.20 通常大会A。
本大会で見事勝利したのはあらくん選手でした。おめでとうございます!あらくん選手が使用した2つのデッキは「ヘクターネクロマンサー」と「復讐ヴァンパイア」でした。
デッキ1 ヘクターネクロマンサー
序盤から終盤まで活躍するカードを盛り沢山に詰め込んだミッドレンジデッキです。特に墓場を《死の祝福》と《魔将軍・ヘクター》まで温存しやすい構成を狙っており、従来《ケルベロス》とセットで採用されることの多い《ファントムハウル》が不採用となっています。またラストワードでフォロワーを出す効果を持つフォロワーを多く採用することで《魔将軍・ヘクター》をしっかり攻めの際にも使用しやすい構成にしているのが特徴です。
デッキ2 復讐ヴァンパイア
意図的に復讐状態へ移行することにより、カードの復讐時効果を最大限に発揮することを狙ったデッキとなります。《ソウルディーラー》と《ベルフェゴール》を複数枚採用することでの4ターン目復讐達成を主眼に置いており、5ターン目以降の強力な行動で相手を圧倒します。復讐状態を保ちながら体力を温存できる《黒死の仮面》はまさにこのデッキコンセプトに合致するカードであり、また疾走フォロワーを多く採用することにより相手に逆転の時間を与えないという練りこまれたデッキとなっています。
カードゲーム歴
カードゲームはほとんどプレイしたことがありません。Shadowverseをリリースと同時に始めたのが最初です。大会への参加も今回が初めてです。
あらくん選手へのインタビュー
今大会で使用したデッキの選択理由を教えてください。
ヘクターネクロは自分が普段使用している中で最も勝率がよく、どのクラスに対しても強く戦うことができると考えたので選択しました。疾走ヴァンパイアは今回採用が多いと予想していたネクロマンサーに対して有利だと考えて選びました。
それぞれのデッキのキーカードとプレイのポイントについて教えてください。
ヘクターネクロマンサーは他の人が多く採用している《レッサーマミー》や《破魂の少女》、《ファントムハウル》といったネクロマンスを消費するカードを減らし、《死の祝福》と《魔将軍・ヘクター》を最大限に活かすことを意識しています。また、《ネクロアサシン》と《よろめく不死者》を採用し、現環境に多く存在するランプドラゴンの大型フォロワーに対応できるようにしています。プレイングとしては低コストフォロワーを並べ《オルトロス》と《ケルベロス》で強化しながらライフを削り、溜めたネクロマンスを《死の祝福》から《魔将軍・ヘクター》と使い勝負を決める流れが多いです。
ファンファーレ 場が上限枚数になるまで「ネクロマンス 3;《ゾンビ》1体を出す」をくり返す。
その後、ターン終了まで、自分の他のフォロワーすべては+2/+0されて、突進 を持つ。
復讐ヴァンパイアは《カオスシップ》のサーチ先を《ブラッドウルフ》と《糸蜘蛛の悪魔》に絞り、欲しいカードを呼びやすいようにしています。
ファンファーレ コスト2以下のフォロワーをランダムに1枚、自分のデッキから場に出す。
復讐 状態なら、1枚ではなく2枚場に出す。
4ターン目に《ベルフェゴール》か《ソウルディーラー》を出し、復讐を維持しながら《カオスシップ》や疾走持ちのフォロワーを連打することが基本のプレイになるので、手札交換は《ベルフェゴール》か《ソウルディーラー》のどちらかが来るように全力で引きに行っています。また、《黒死の仮面》が自身へのダメージを吸ってくれるので、体力を意識せずに安心して疾走持ちのフォロワーで攻めることができます。
大会で印象に残った場面を教えてください。
決勝トーナメントの1回戦の出来事です。
初戦を落とし後がない中でドラゴン対ヴァンパイアの試合でほぼ理想的な動きができました。この場面で《サラマンダーブレス》を打たれましたが、守護持ちのフォロワーが盤面に残り、リーダーを守りながら疾走持ちのフォロワーで攻めるというデッキコンセプト通りの動きができたことがこの試合の勝利に繋がりました。
大会に向けてどのような調整を行いましたか?また、1日のプレイ時間はどのくらいでしょうか?
どのような型のデッキが注目されているか調べ、実際にどのように動きをしてくるのかランクマッチで確認していました。自分の使うデッキはある程度決めていたので、回しながら微調整をした感じです。1日のプレイ時間は2時間前後です。
今後の目標を教えてください。
今回はネクロマンサー、ドラゴンが多い大会環境の中で、あまり注目されていなかったヴァンパイアを使用したので、奇襲的に勝てた部分もあると思います。今環境はまだ始まったばかりでこれから研究も進んでいくと思うので、その流れを見極めて環境に適応したデッキを探っていきたいと思います。あとは自分はまだAA1で経験も浅いので、Master目指して頑張っていきたいと思います。楽しみながら大会経験を積んで、大きな大会を目指したいです。
最後に
今でこそあまり目立っていないヴァンパイアですが、復讐や疾走のカードが強化されまだまだ構築の幅がありそうです。これからさらに研究されていろんなレシピが出てくるのが楽しみですね。
あらくん選手、ありがとうございました!