Open 2nd Season vol.15 通常大会A 優勝者 ゆー/ALSee選手 デッキ解説&インタビュー

2017.06.14

3月20日に行われたJCG Open 2nd Season vol.15 通常大会A。配信大会。
本大会で見事勝利したのはゆー/ALSee選手でした。おめでとうございます!ゆー/ALSee選手が使用した2つのデッキは「白狼白銀エルフ」と「ドロシーウィッチ」でした。

デッキ1 白狼白銀エルフ

 

巨大化させた《リノセウス》を連打することで勝利を狙うデッキに《古き森の白狼》《白銀の矢》を入れて勝ち筋を増やしたデッキです。《リノセウス》を再利用するために《自然の導き》が採用されており、《エンシェントエルフ》と合わせて何度も《リノセウス》で攻撃できます。《リノセウス》で相手の体力を削るプランと《古き森の白狼》からのコンボが併用できる点がこのデッキの魅力です。《クリスタリアプリンセス・ティア》の採用により盤面での制圧も可能になっています。

 

デッキ2 ドロシーウィッチ

 

スペルブーストでコストの下がるフォロワーを使用したアグロ系のデッキです。早ければ2、3ターン目から爆発的な展開を可能とし、早い段階で相手の体力を削りきることができます。初動を捌かれたとしても追加の戦力を《次元の魔女・ドロシー》によって補充することができ、息切れせずに攻め続けることができます。また直接相手にダメージを与えるカードとして《ルーンの貫き》などが採用されており、《古き魔術師・レヴィ》で手に入る《紅蓮の魔術》と合わせて、一気に相手にダメージを与えて勝つことも可能です。

 

プロフィール

 カードゲーム歴

Shadowverseが初めてのカードゲームです。

所属しているチーム+α/ALSeeについて教えてください。

大会で活躍したり、ランキングに乗ったり、オフ会に参加したり、といったようなShadowverseをただプレイする以外になにか他のところでも頑張っていきたいという意味で+αという単語を掲げようということになりました。+αは和製英語で英訳すると a little something extra なのでその頭文字をとってALSeeとなりました。eが2つあるのには触れないでください。(笑)

 

ゆー/ALSee選手へのインタビュー

今大会で使用したデッキの選択理由を教えてください。

トーナメントの性質上、同じデッキで何戦も勝ち抜く必要があります。ですので、極端に苦手な相手が少ないデッキを選択したいと考えました。また、JCGはデッキ公開制ということもあり相手に自分のデッキへの対策を取られやすいことが考えられました。そのため、相手の動きに合わせるというより自分の強い動きを押し付けた方が勝てるのではないかと思い、この2つのデッキ、白狼白銀エルフとドロシーウィッチを選択しました。

 

それぞれのデッキのキーカードとプレイのポイントについて教えてください。

白銀白狼エルフのキーカードは、《古き森の白狼》です。

突進
ラストワード 次の自分のターン開始時、コスト最大のエルフ・カードを
ランダムに1枚、自分のデッキから手札に加え、そのコストを0にする。

ラストワードで0コストの《白銀の矢》を持って来てくれるので出した次のターンに相手を倒す算段がつくことが多いです。アグロはそこまで多くないと考え《フェアリービースト》などの枚数を抑え、《フェアリーウィスパラー》など、自分の手札を優先する構築にしました。また、エルフミラーや対ドロシーウィッチ戦が多くなると予想し、《歴戦の傭兵・フィーナ》ではなく《クリスタリアプリンセス・ティア》《天馬のエルフ》を採用しました。序盤に相手の体力を18まで削っておくことで9ターン目、《白銀の矢》2枚で相手を倒すことができるのがポイントです。《古き森の白狼》を引くことができていない場合は、《リノセウス》などを使って9ターン目までに相手の体力を9点以下まで削っておく必要があります。中盤から常に数ターン先にどうしたら相手を倒せるかを考える必要があります。

ドロシーウィッチのキーカードは《次元の魔女・ドロシー》です。

ファンファーレ 手札をすべて消滅させ、カードを5枚引く。5回スペルブースト する。
スペルブースト コスト-1

このデッキはドロシーを引けるか引けないかで盤面への展開力がかなり変わってくるので1試合に1枚は必ず引きたいカードです。《運命の導き》《虹の輝き》などのカードを引く効果を持つカードを多めに採用することで《次元の魔女・ドロシー》を引く確率を上げました。また、引けなかった場合の保険として《フレイムデストロイヤー》を採用しました。《次元の魔女・ドロシー》を引いていない時には、カードを引く効果をもつカード以外のスペルカードはむやみに打たないことがポイントです。また、《デモンストライク》《死の舞踏》などの直接相手にダメージを与えるカードが少ないので残り自分のデッキからダメージがいくつ出るのか管理することも重要です。

 

大会で印象に残った場面を教えてください。

決勝戦3バトル目の6ターン目です。

初手から《リノセウス》2枚と《エルフプリンセスメイジ》が手札にあったので白銀プランではなく《リノセウス》で削りきるプランを想定してゲームを進めていました。白銀白狼エルフのミラーでサーチなしで《リノセウス》3枚と《自然の導き》が揃ったときは勝ちを確信しました!

 

大会での反省点を教えてください。

決勝トーナメントではドロシーウィッチや白銀白狼エルフを意識していたのですが、想像以上に超越ウィッチが多かったので、《歴戦の傭兵・フィーナ》《ミニゴブリンメイジ》を多く採用し、《リノセウス》への早い段階での到達手段を増やすべきだったと思います。ドロシーウィッチでの対ビショップでプレイに悩む場面が多く、練習が足りないなと感じました。

 

大会に向けてどのような調整を行いましたか?また、1日のプレイ時間はどのくらいでしょうか?

ルームマッチで友人やチームメンバーと相手を指定して調整を行っていました。また、個人主催の大会などもできる限り参加し、今どのデッキタイプが強いのか研究していました。1日のプレイ時間は、少ない時はミッション消化だけの時もありますが、基本的には2~3時間はプレイしています。

 

優勝した感想をお聞かせください。

JCGの優勝はスタンダード環境からずっと憧れていたのでとても嬉しいです。また、配信されていたことによって多くの人に自分のプレイを見てもらえたことはいい経験になったと思います。

 

神々の騒嵐で注目のカードを教えてください。

新カードで注目しているのは《バフォメット》です。サーチカードはサーチ対象を絞ることで強力なデッキタイプが生まれることがあるのでぜひ使ってみたいです。

 

今後の目標を教えてください。

RAGEやファミ通CUPのような大きな大会で勝ち上がれるように頑張りたいです。また、JCGの2Pick大会でも優勝を狙っていきたいです。

 

最後に 

白狼白銀エルフ最近よく見かけますね。エルフ従来の強さそのままに《白銀の矢》という攻め手段も増えたデッキでさすがの強さです。配信での緊張を乗り越え、優勝したゆー/ALSee選手。今後の活躍にも注目です!

 

ゆー/ALSee選手、ありがとうございました!