Open vol.54 A 優勝者 おしるこ選手 デッキ解説&インタビュー
2017.03.171月23日に行われたJCG Open vol.54 A。
本大会で見事勝利したのはおしるこ選手でした。おめでとうございます!
おしるこ選手が使用した2つのデッキは「ドロシーウィッチ」と「セラフビショップ」でした。
デッキ1 ドロシーウィッチ
バハムート降臨で多数追加されたスペルブーストでコストの下がるフォロワーを使用したアグロ系のデッキです。早ければ2、3ターン目から爆発的な展開を可能とし、早い段階で相手の体力を削りきることができます。初動を捌かれたとしても追加の戦力を《次元の魔女・ドロシー》によって補充することができ、息切れせずに攻め続けることができます。また直接相手にダメージを与えるカードとして《ルーンの貫き》などが採用されており、《古き魔術師・レヴィ》で手に入る《紅蓮の魔術》と合わせて、一気に相手にダメージを与えて勝つことも可能です。
デッキ2 セラフビショップ
《封じられし熾天使》の効果での特殊勝利を目指すデッキです。最速で特殊勝利条件を満たすために、《治癒の祈り》や《気高き教理》といったアミュレットのカウントダウンを進めるカードが多く入っています。さらに、《鉄槌の僧侶》や《神魔裁判所》といった除去カードも豊富に採用することで、《封じられし熾天使》を出しやすい盤面を作ることが可能になっています。
おしるこ選手へのインタビュー
今大会で使用したデッキの選択理由を教えてください。
友人である、むらさき氏が新環境はじまってからのJCGの統計データを取っており、その結果から2つのデッキを選択しました。参加者全員のデッキタイプの割合と、決勝に残っているデッキタイプの割合との差が生じているので、デッキタイプ別の生き残り率を計算します。すると、優勝しやすいデッキ係数というものができウィッチ・ビショップ・ヴァンパイアが1.2、エルフが0.9、ロイヤルが0.7、ネクロ・ドラゴンが0.5以下となります。その優勝しやすいデッキタイプからもっとも採用率の高いドロシーウィッチとセラフビショップを選びました。
それぞれのデッキのキーカードとプレイのポイントを教えてください。
ドロシーウィッチは、初期から使っている構築でずっとやってきていたのでこれを採用しました。セラフビショップは、過去のJCG優勝者のデッキから共通部分を抜き出し、なるべく全てのデッキに回答を持てるような構築を目指しました。ウイッチとエルフが環境に多いので、プレイ後半からは相手の手札の入れ替わりや、《フェアリー》の枚数なども細かくチェックしていました。《スネークプリースト》に《ダークオファリング》をかける、6コスト3回復3ドローのコンボがお気に入りです。
自分のフォロワー1体を破壊する。
「破壊したフォロワーの体力」と同じだけ自分のリーダーを回復して、同じだけカードを引く。
大会で印象に残っている場面を教えてください。
こちらのターンに守護も回復もプレイできなかったので生きた心地がしなかったです。神に祈りをささげてた時が印象に残っています。次のターンには《治癒の祈り》を引くことができて助かりました。
大会での反省点を教えてください。
ドロシーウィッチに《ディザスターウィッチ》を1枚採用していたのですが、最近流行っている《氷像の召喚》の方がいいなと感じながらプレイしていました。プレイに関しては、《レディアンスエンジェル》の後にドローしたカードを見る前に《詠唱:獣姫の呼び声》を出してしまい、その結果《スネークプリースト》を出せなくなってしまったのですが、《スネークプリースト》を出したほうがよかったです。
守護
大会に向けてどのような調整を行いましたか?また、1日のプレイ時間はどのくらいでしょうか?
ドロシーウィッチは普段から使っていたのですが、セラフビショップはほとんど使ったことが無かったので大会前はセラフビショップを使っていました。ランクマッチにおいて勝率が6割後半くらいに安定するまでを目標に練習していました。1日のプレイ時間は平均3時間くらいだったと思います。
今後の目標を教えてください。
GameAI杯にチームで出場するのでそこで優勝を目指したいと思います!
最後に
しっかりとしたデータ分析の上でのデッキ選択、構築。こういうアプローチの仕方もあるのかと素直に感動しました。ただひたすら練習するだけではなく、一度振り返ってデータ整理してみるのもいいかもしれません。このような方向で見た環境が今後どうなっていくのかも非常に楽しみです。
おしるこ選手、ありがとうございました!