Open vol.37 A 優勝者 Mer/SoV選手 デッキ解説&インタビュー

2016.12.25

12月10日に行われたJCG Open vol.37 A。
本大会で見事勝利したのはMer/SoV選手でした。おめでとうございます!

Mer/SoV選手が使用した2つのデッキは「冥府エルフ」と「ミッドレンジロイヤル」でした。

 

デッキ1 冥府エルフ

 

 《クリスタリアプリンセス・ティア》《翅の輝き》を採用した冥府エルフです。《クリスタリアプリンセス・ティア》が入っていることにより疾走型のデッキやテンポ型のデッキなどに対して強くなり、《翅の輝き》があることで安定したドローができるようになりました。選択肢が多いため使用難易度はトップクラスですが、様々なデッキへの対応力を持つ優秀なデッキです。最近では、早い段階で体力を削ってくるデッキが増えているため《フェアリービースト》を採用している型がよく見られます。

デッキ2 ミッドレンジロイヤル

 

初心者から上級者まで愛用される人気のデッキです。持ち前の展開力を活かし、序盤から中盤にかけて相手を圧倒します。新カードで《渾身の一振り》《死の舞踏》が登場したため、今までのロイヤルには採用しにくかった相手のフォロワーを除去するカードを採用することが容易になりました。そのことにより以前よりもさらに盤面を制圧しやすくなっています。《海底都市王・乙姫》《ロイヤルセイバー・オーレリア》といった単体で強力なレジェンドカードが多いのも特徴です。最近では、ダークネス・エボルヴ実装前と同じ、新カードの採用されていない型のデッキも流行っているようです。

 

カードゲーム歴など

Shadowverseが本格的に始めた初めてのカードゲームです。8月頃からプレイし始めました。

 

Mer/SoV選手へのインタビュー

今大会で使用したデッキの選択理由を教えてください。

大会参加経験があまりなく、どのデッキを使用したらいいかわからなかったので、普段からランクマッチやルームマッチで使用していて勝率も高い冥府エルフとミッドレンジロイヤルを選択しました。

 

それぞれのデッキのキーカードやプレイのポイントを教えてください。

冥府エルフのデッキはおすしさんのものをベースに考えました。今回のBO3ではロイヤルやウィッチが多くみられるだろうと考えたので元のリストから《エルフの少女・リザ》を2枚に増やしました。

ファンファーレ 相手のターン終了まで、自分のフォロワーへの
「フォロワー、スペル、アミュレットの能力によるダメージ」は0になる。

 

ロイヤルに対しては、《渾身の一振り》の対策、1ターン目からしっかりと動いてくる相手への返しを意識しました。また、ウィッチ相手には《ウインドブラスト》を始めとした単体除去のカード全般に対して有効に機能すると考えました。対ロイヤルでは《海底都市王・乙姫》などで場が埋まった状態にすれば基本的にそこから動けないのでそういうタイミングで《新たなる運命》を打って、《冥府への道》へつなげるように意識してプレイしていました。

ロイヤルについては《師の教え》がキーカードです。

自分か相手のフォロワー1体を、ターン終了まで+1/+0する。
カードを1枚引く。

単純に攻撃力を上げることだけではなく自分場の1/1のフォロワーに対して使用することで相手の3/2に対して2/1でとることができたり、カードを引くことでデッキ圧縮ができるという点でも強いと考えています。ミラーでは《フローラルフェンサー》の返しで《ロイヤルセイバー・オーレリア》を我慢して次に出てくると想像できる《海底都市王・乙姫》の返しに使うなどのプレイを意識して行っていました。またステータスが高いのでエルフの《森の意志》で簡単にとられないところやビショップ相手にも体力が4以上残ることが多く《鉄槌の僧侶》《漆黒の法典》で簡単に取られることがなく強かったです。

 

大会で印象に残っている場面を教えてください。

1番印象的に残ったのはゆひゆひさんとの試合です。ウィッチ対ロイヤルの対戦で相手が《サモンスノー》《スノーマン》を5体出してきたのですが、その返しとして《ロイヤルセイバー・オーレリア》を使用しました。

守護

ファンファーレ 「相手のフォロワーの数」と同じだけ+1/+0する。
相手のフォロワーが3体以上なら、「相手の能力で選択できない」を持つ。

 

そしてこちらの残っていたフォロワーで《スノーマン》をできるだけ除去し、《ロイヤルセイバー・オーレリア》を相手の《クレイゴーレム》《マーリン》《古き魔術師・レヴィ》の進化で倒されない体力値に保ちました。《フレイムデストロイヤー》を持たれているとどうしようもなかったのですが、実際にはプレイされず、次のターンまで生き残って《セージコマンダー》で勝利。《フレイムデストロイヤー》だけは来ないでくれと祈っていました。

 

大会での反省点を教えてください。

反省点というわけではないですがゆひゆひさんとの2試合目、ロイヤルを使っていて3、4ターン目に何もできなかった時は辛かったです。そのままその試合は落としてしまいました。エルフに関しては構築面での反省点はありません。ロイヤルは《オースレスナイト》を1枚入れていたのですが、あまり引くこともなく必要と感じなかったので活躍していた《渾身の一振り》を3枚にしてもいいかなと思いました。

 

大会に向けてどのような調整を行いましたか?また、1日のプレイ時間を教えてください。

調整方法はランクマッチで行ったり、TwitterなどのSNSでルームマッチを募集して対戦してもらったりしていました。1日のプレイ時間は平均して2、3時間くらいだと思います。

 

今後の目標を教えてください。

今まではあまり大会に参加したことがなかったのでこれから積極的に参加していきたいです。JCGもそうですがその他のオンライン大会にも参加していきたいです。

 

最後に 

《師の教え》が入っている構築は珍しいですね。プレイについては、使えるものをその場その場で使うのではなく、有効に使える場面まで耐えて使用するという基本と言えば基本の事柄を具体例も含めてお話していただきました。改めて考え直すことができたのではないでしょうか?
冥府エルフ使用の方にインタビューすると出てくる『おすしさんの構築を使いました。』という言葉。そろそろ環境も変わってしまいますが、いつかおすしさんが優勝してインタビューができたらいいなと思います…!

 

Mer/SoV選手、ありがとうございました!