Open vol.35 A 優勝者 大金持ちになれるぞ!選手 デッキ解説&インタビュー

2016.12.14

12月03日に行われたJCG Open vol.35 A。
本大会で見事勝利したのは大金持ちになれるぞ!選手でした。おめでとうございます!
大金持ちになれるぞ!選手が使用した2つのデッキは「超越ウィッチ」と「冥府エルフ」でした。

 

デッキ1 超越ウィッチ

 

スペルを次々と発動し手札のカードのスペルブーストを進め、最終的に切り札である《次元の超越》で勝負を決めることを目指すデッキです。ダークネス・エボルヴ実装前とデッキの構成自体は大きく変わっていませんが、《ベビーウィッチ・エミル》《古き魔術師・レヴィ》が採用されるようになりました。このことによりダークネス・エボルヴ実装前よりも簡単に《次元の超越》を発動することができるターンまで耐えることができるようになりました。

デッキ2 冥府エルフ

 

ダークネス・エボルヴの新カードである《翅の輝き》を採用した冥府エルフ。《翅の輝き》があることで安定したドローができるようになりました。選択肢が多いため使用難易度はトップクラスですが、様々なデッキへの対応力を持つ優秀なデッキです。《森の意志》《フェアリービースト》の採用で、盤面にフォロワーを広げるデッキや攻撃的なデッキに対しても対応できるようになっています。

 

カードゲーム歴など

バトルスピリッツでは、「かに味噌」という名前で活動しており、自身のデッキを紹介しているブログがあります。また、バトルスピリッツの大会の決勝戦の動画も上がっています。

 

大金持ちになれるぞ!選手へのインタビュー

今大会で使用したデッキの選択理由を教えてください。

冥府エルフ、超越ウィッチ、どちらのデッキも元々、うまく回るとすごく強い動きができるデッキなので大抵のデッキに対応できると考えました。また、私が今までで一番多く使っていたデッキがこの2つだったので、使い方次第で自分より格下の人には6割以上勝てる自信がありました。基本的にはこの2つのデッキを使用してランクマッチもやっています。

 

それぞれのデッキのキーカードやプレイのポイントを教えてください。

超越ウィッチについては《ベビーウィッチ・エミル》がポイントです。《ベビーウィッチ・エミル》は、《知恵の光》《光の道筋》などでカードを引いてきた後、手札が9枚の状態になってしまっても0コストで場に出すことができるので手札が溢れてしまうことが防げます。また最後《次元の超越》《フレイムデストロイヤー》で勝負を決めに行く際にも《ベビーウィッチエミル》は追加の打点を出すことのできるカードとして非常に優秀です。他にもコストが3のため、《虹の輝き》で戻されないので序盤に盤面に置くことで盤面の完全な制圧を防ぐこともできます。
この超越ウィッチを使う上で気を付けたことは、エルフとの対戦時、ほぼ8割相手は《リノセウス》を絡めて1ターンでの勝利を狙ってくると考えているので序盤にいかに《虹の輝き》《マジックミサイル》を引くことができるかを考えながら手札交換をしています。他にもウィッチとの対戦時は相手に《ウインドブラスト》《炎の握撃》《虹の輝き》を使わせない為に《ゴーレムの錬成》《マーリン》などのフォロワーを残さないことを心掛けています。手札に《次元の超越》《フレイムデストロイヤー》を引くことができていた場合、手札が9枚以上でターンを終わることになるとしてもフォロワーを場に出さないこともあります。

冥府エルフは《クリスタリアプリンセス・ティア》を抜いてその枠にアグロ系のデッキ対策として序盤にライフを削られやすいので《フェアリービースト》を増やしました。

ファンファーレ 自分のリーダーを「自分の他の手札の枚数」と同じだけ回復。

またロイヤルなどの盤面に展開してくるデッキが増えたため《森の意志》を増やしました。

ランダムな相手のフォロワー1体に1ダメージ。これを「自分の他の手札の枚数」と同じだけ行う。

コントロール系のデッキは超越ウィッチで全部勝つことができる予定だったので超越ウィッチの弱点であるアグロ系のデッキを特に意識した構築になってます。基本的には普通の冥府と同じなので対戦相手のリーダーによって勝ち筋を使いわけながら対戦していました。

 

大会で印象に残っている場面を教えてください。

何回戦目かは忘れましたが冥府エルフVsロイヤルの試合です。
相手の体力が3、相手の手札が2枚、場には5/2の《乙姫お守り隊》、5/3の《フロントガードジェネラル》、2/2の《フェンサー》、3/3の《ホワイトジェネラル》と展開されており、自分の体力は8、手札が8枚(全て《フェアリー》)、場に1/1のフォロワーが3体という絶望的な状況。最後の望みをかけたドローで見事《森の意志》を引くことができ、更に《森の意志》の8点の当たり方が良く、こちらのフォロワーの攻撃とで相手の5/2の《乙姫お守り隊》以外を除去できました。そして手札の《フェアリー》5体を登場させて自分のターンを終了。次のターン、相手から追加の3点以上の火力が出ないことを祈っていました。結果的には盤面に影響するカードが何も出てこなかったので次の自分のターン、《フェアリー》の総攻撃で勝利できました。
正直なところ負けだと思ってたのでターン帰ってきたときは奇声を上げていました。

 

大会での反省点を教えてください。

超越ウィッチの構築についてはあまりにも冥府エルフと対面することが多かったので《リノセウス》に対して《氷像の召喚》を1枚以上いれておいてもよかったと思います。

《フリーズゴーレム》1体を出す。


冥府エルフの構築には文句なしでした。《クリスタリアプリンセス・ティア》で優位に立っていくデッキタイプに関しては試合が長引く前提の話であり、そのようなコントロール系のデッキに対しては超越ウィッチで勝つことができたので冥府エルフは完全にアグロ系のデッキを意識した構築で正解でした。
プレイングに関しては絶対の自信を持っているので特に反省すべき点はないと思います。

 

大会に向けてどのような調整を行いましたか?

調整というようなものはあまりしていません。1日だいたい1~3時間程度プレイしていました。カードゲームが大好きなので今まで他のカードゲームで培ってきた感覚でプレイしています。

 

優勝賞品のエーテルの使い道と今後の目標を教えてください。

近いうちに新拡張パックがくるみたいなのでエーテルはそこで使うと思います。
今後の目標については予定が空いていればどこかしらの大会に出て結果を残せればと思っています。大きい大会であったり、家から近いところでの開催があればオフラインの大会も行くかもしれませんが、主にオンラインの大会に出るつもりです。

 

最後に 

他のカードゲームでも結果を残していたという大金持ちになれるぞ!選手。今までの優勝者もMTGなどを始めとした他のカードゲームでも結果を残している人が多数います。種類は違ってもカードゲーム、何か共通しているところがあるのかもしれません。
また、自分のプレイに自信を持つことも重要なようです。勝ち上がる人はほとんどが自分のプレイ、構築に自信を持っています。そうした自信が大会でも安定したプレイにも繋がるのではないでしょうか。

 

大金持ちになれるぞ!選手、ありがとうございました!