Open vol.30 優勝者 くろぬえ選手 デッキ解説&インタビュー

2016.11.22

11月13日に行われたJCG Open vol.30。
本大会で見事勝利したのはくろぬえ選手でした。おめでとうございます!
くろぬえ選手が使用した2つのデッキは「超越ウィッチ」と「セラフビショップ」でした。

 

デッキ1 超越ウィッチ

 

スペルを次々と発動し手札のカードのスペルブーストを進め、最終的に切り札である《次元の超越》で勝負を決めることを目指すデッキです。ダークネス・エボルヴ実装前とデッキの構成自体は大きく変わっていませんが、《古き魔術師・レヴィ》《氷像の召喚》が採用されるようになりました。このことによりダークネス・エボルヴ実装前よりも簡単に《次元の超越》を発動することができるターンまで耐えることができるようになりました。

 

デッキ2 セラフビショップ

 

《封じられし熾天使》の効果での特殊勝利を目指すデッキです。最速で特殊勝利条件を満たすために、《治癒の祈り》《見習いシスター》といったアミュレットのカウントダウンを進めるカードが多く入っています。さらに、《スレッジエクソシスト》《詠唱:死の宣告》といった除去カードも豊富に採用することで、《封じられし熾天使》を出しやすい盤面を作ることが可能になっています。

 

くろぬえ選手へのインタビュー

今大会で使用したデッキの選択理由を教えてください。

超越ウィッチはゲームを始めた当初から使用していたのでそのまま使用しました。セラフビショップは、ダークネス・エボルヴ追加後にビショップを色々試した結果、相手のエイラビショップが嫌で純正セラフビショップにして安定して勝ってやろうと思い使い始めました。今回の大会は慣れているこの2つのデッキをそのまま持っていきました。

2つのデッキともにフェイスを直接殴ってくるデッキが少し不得意なので違うデッキに変更するかどうか迷いましたが、付け焼き刃の技術で他のデッキを使用しても勝てないと思い、結局変えませんでした。

 

それぞれのデッキのキーカードやプレイのポイントを教えてください。

超越ウィッチは《光の道筋》です。とにかく高速で《次元の超越》を使うことを意識したデッキになっているのでスペルカードを増やしました。 《炎の握撃》もポイントです。 《炎の握撃》を採用するかわりに《ウインドブラスト》を1枚も採用していません。《ウインドブラスト》だと最近腐る場面が多くて抜きました、低コスト化する《炎の握撃》のお陰で、《フレイムデストロイヤー》《次元の超越》での勝利が目指しやすくなりました。

相手のフォロワー1体を破壊する
スペルブースト コスト-1


セラフビショップの方は《レディアンスエンジェル》だけでは盤面の解決にならない場面が多々あったので、枚数を減らして《スレッジエクソシスト》を入れました。 《スレッジエクソシスト》は4ターン目の《鉄槌の僧侶》では対処することのできないフォロワーがいるときに役に立ってくれています。一番活躍するのは対エルフ戦での《エンシェントエルフ》です。コストが《鉄槌の僧侶》よりも低いので後半の強力なフォロワーを処理するのに使用PPが少なくて済むのも大きい利点です。

進化時 相手のフォロワー1体を破壊する


プレイングですが両デッキとも盤面をケアしてフェイスへのダメージを受けない立ち回りするのを最優先に考えて動いています。超越ウィッチは《氷像の召喚》《フレイムデストロイヤー》などで相手にプレッシャーをかけて盤面を処理させることも心がけてます。具体的には《氷像の召喚》《フレイムデストロイヤー》を持っているときに《フレイムデストロイヤー》進化を優先して行うなどです。

セラフビショップは使用している人にとっては当たり前だとは思うのですが、カウントダウンを進めるカードの使用を躊躇わないところです。あとでも引けるという考えで序盤を凌ぐことに注力します。

 

大会に向けての調整はどのようなものでしたか?

超越ウイッチデッキでは、《マーリン》の枚数を減らして《古き魔術師・レヴィ》の枚数を増やすなどの微調整をランクマッチを使って行っていました。うまく結果を出すことができて良かったです。

 

大会での反省点を教えてください。

超越ウィッチに関しては苦手とするアグロヴァンパイアなどと当たることがなかったのが大きいですが、非常に勝率がよかったのでこの構築、プレイで正解だったと思いました。ただ《ファイアーチェイン》が欲しいと感じる場面が増えたため、採用を少し検討しています。

セラフビショップは、デッキ上仕方ないのですが《封じられし熾天使》以外の勝ち筋をほぼ切っているため8ターン目に《封じられし熾天使》が出せない場合苦しくなることがありました。その点を考慮するならエイラセラフを使えばいいということになるので諦めています。プレイングは自信あるものができました。

カウントダウン 1
ラストワード 目覚めし熾天使1つを出す。

 

大会で印象に残っている場面を教えてください。

決勝1戦目のciderさんの回復+サタンビショップとの試合です。こちらが《封じられし熾天使》を引くことができず、《詠唱:獣姫の呼び声》《テミスの審判》でなんとか耐えきった!と思ったところに《サタン》が出てきてこれはやられたなと思いました。決勝でsyaru10さんのエイラセラフに先に《封じられし熾天使》での勝利を決められた時は後攻を激しく恨みました。

 

優勝賞品のエーテルの使い道を教えてください。

ネクロマンサーとドラゴンは所持しているレジェンドが少なく、ほとんど使ったことがなかったのでこのエーテルを使って《ダークドラグーン・フォルテ》《蝿の王》を生成して遊ぼうと思います!

 

今後の目標を教えてください。

まだランクがAA2なのでMaster昇格が目標です。色々なデッキが使いたくなるのでどうしても勝率が安定していないのですが気長に頑張ろうと思います。

 

最後に

勝利への道筋を明確にすることで見事優勝を手にしたくろぬえ選手。構築とプレイに一貫性があり、そのことが勝利へと近づけていたのであろうことがインタビューからもうかがえます。
今回は、使い慣れていたデッキを使用しての優勝でした。環境などを気にしてデッキを変えていく方法だけではなく自信をもってプレイできるデッキ選択もまた勝つ方法の1つなのではないでしょうか?

 

くろぬえ選手、ありがとうございました!